私は何といってもセミの鳴く声で、ジリジリとした夏真っ盛りを感じます。
夏はやっぱりセミの鳴く声が私には不可欠です。
子供の頃はよく捕まえて、虫かごに入れて飼ったりしていましたが、ある時セミの一生を絵本かなにかで知り子供ながら自責の念にかかられたのを覚えています。
ご存知の方も多いかと思いますが、セミは7年ほど地中で過ごし、地上に出て成虫としては1週間ほどで交尾をして産卵をして死んでしまうという生態です。
種族保存としては、非効率なのか効率的なのかは解りませんが、絶滅せずに毎年毎年セミの鳴く声が聞けるのですから、これが効率的なんでしょうね。
鳴くのは雄だけで、鳴き声でメスをよんでいるのだそうです。メスはその鳴き声で気に入ったオスのところに行き交尾をします。
1週間の為に苦節7年を地中で過ごし、一生に一度の最後の大舞台なわけです。捕まえて虫かごの中で最後を過ごさせたり、せっかくメスを呼ぶために鳴いているのを追いかけて移動させては申し訳ないじゃすまされないですからね。
一方人間の一生は10カ月と10日ほど母親のおなかの中で育ち、平均的には約80年ほど地上で生きていきます。
セミのほぼ逆ですから、役割は当然違うはずですよね。
一発勝負のセミに比べたら十分すぎるほどやり直しの時間がある人間って恵まれていると思うのですが・・・。
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