時代の転換点である現在、私たちの生活を変える事象が立て続けに起こっていますが、こうも捉え方が人によって違うのには驚かされます。
日本では比較的少ないですが、海外では分断も起きています。混乱に乗じて極端な方向に振れなければいいなと思う今日この頃です。
少し前に「肩甲骨はがし」という言葉とともに肩甲骨を肋骨から剥がす施術が流行りました。
実際、肩甲骨の肋骨への癒着は肩こり腰痛等多くの症状につながりやすく、またスポーツをしている人にとってはこの肩甲骨の動きはとても重要になってきます。
四足歩行の動物ではこの肩甲骨の動きがよく観察できますが、とりわけチーターやライオンなどの肉食獣を思い浮べるとこの肩甲骨が見事に肋骨から分離し、立甲(肩甲骨の内側が立った状態)しています。
二足歩行の人類はこの肩甲骨をうまく使えていないわけです。
有名なスポーツ選手の多くは肩甲骨に限らず人体の構造を最大限発揮して好成績を残しています。
例えば手の指の始まりは普通、指の付け根と答えると思います。(青い点)指を動かす場合ここを支点に動かします。
しかし、手の骨格を見てみると、まだまだ手首の方まで指の根は続いています。映画、ターミネーターを観た方はわかると思いますが、指はもっと長いのです。
体表からみた指で指を使うのと、骨格での指の付け根をイメージして使うのでは、実は疲れや肩こり、スポーツに至ってはパフォーマンスにも違いが出ます。
下図の青い点が一般的な指の始まりに対して、赤い点が達人レベルの指の始まり。
この赤い点を意識してグー、チョキ、パーをしてみると、指先まで気が行き渡るのを感じると共に、可動性もあがり、血流もよくなります。
では腕の始まりはどこでしょうか?
腕の付け根つまり肩関節(青丸)と普通は思いますが、これも骨格を見てみると、もっと腕が続いていることに気づきます。腕と胴体が接合しているのは鎖骨の付け胸鎖関節(赤丸)部分です。つまり赤丸から腕が生えているわけです。
腕を上げる際に赤丸を支点に上げると指先まで気が行き渡ると共に、可動性、血流も良くなります。
ボールを投げる際も肩を痛めずに投げる腕の動作となります。
更にこの動きを滑らか且つダイナミックな動きを可能にするのが、はじめにあげた肩甲骨の動きとなります。
まだまだ足であったり多くの発見がある骨格ですが、また次の機会にしたいと思います。
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