モリタ整体院

平井(JR総武線)の整体・カイロプラクティック

〒132-0035東京都江戸川区平井3-24-8森田ビル1・2F

環境に適した身体が作られる

人類誕生には諸説ありますが、200万年とも400万年前ともいわれています。いずれにしても膨大な世代交代を経てきました。
この間、脈々と受け継がれてきた経験は本能という形で、遺伝子に刻み込まれています。
米を食べ始めたのでさえたかだか2千年前、四代文明が生まれたのが5000年前、電気のある生活やスマホのある生活などもこの長きにわたる歴史の前ではほんの最近の出来事にすぎません。
その為、現在の生活には不合理に思える機能や考え方が残ってしまっています。
例えば、運動ですが、 原始生活に運動はたぶん必要なかったはずです。 厳しい自然界で生き抜くのにそうした余裕はなく、いかに体力の消耗を避けるかという課題に直面していたと想像できるからです。
体温の調節、食糧の捕獲、快適な環境への移動、時には何日も食糧にありつけない日も多々あったと思います。
そうした生活に最適化した先祖の機能から、運動をみてみると実に奇妙に写ります。
例えば、一般的にダイエット目的で有酸素運動をします。 音楽を聴きながら自転車をこいでみたり、軽いランニングをしたりといろいろですが、身体の反応はこうです。 おっ。獲物でも追いかけているのか、これはエネルギーをたくさん使うかもしれないぞ。非常時のエネルギーも必要か?
その割に脳からアドレナリンが出ていないな、むしろセロトニンが出始めたぞ??? 余裕なのか?  ためこんでいたエネルギーまで使う必要はなさそうだな
こうして皮下脂肪まで燃やしてのエネルギー燃焼はセーブされ、ほとんど痩せることはなく、こうした運動が定期的に行われれば、低燃費で且つ、隙あらば身体はエネルギーを温存しておこうとする体質に変わる。
つまり皮肉にもダイエットという目的に反して、リバウンドしやすい、痩せにくい身体が出来上がってしまう。 

しかし、これは原始生活で生き抜くには非常に上手くできた仕組みということになる。

当たり前の事だが、生命は環境に最適化することが一番生きていくうえで大切なことであり、適合できない個体は生き残ることはできなかったはずである。
うちのベランダで2年前に川で捕まえたミドリガメを飼っている。

この三分の二位の大きさであったが、もうこれ以上は大きくならない。 正確には大きくしようとするなら飼育している水槽を大きくしなければ大きくはならない。
餌はしっかり与えている。むしろ豪華なほうだと思う。食べ残さないギリギリまで与えるようにしているし、おやつも含め4種類の餌を与えている。
サイズは餌の量と比例しないのだと実感している。

それを痛感したのは15年ほど前にグリーンイグアナを飼っていたことがあるが、ゲージを大きくするたびに成長していき、最終的に植物の温室で飼うようになり全長90cmにもなった。
しかし友人のそれは同じ時期に飼ったにもかかわらず30cm程でそれ以上大きくなることはなかった。まるで水槽のサイズに合わせるかのように。

話を先ほどのダイエットに戻そう。
そもそもダイエットという発想すら自然ではないのだが、こうした本能でダイエットを捉えた場合、適正体重にするということを最終目標としたダイエット(目方だけ落ちればいいというダイエットは別)ということであるなら、自重トレーニングこそが最も自然に即したダイエット運動となる。

自分の体重を負荷として利用して運動するこの自重トレーニングでは体重と筋力、関節にとってバランスをとらなければならない運動となる。
もともと70kgある人が懸垂を10回しかできない身体ならそれ相応の身体が作られ、50回できる身体であるならそれ相応の身体となる。
我々の遺伝子に刻まれた400万年という長い歴史を想像し、環境や条件に適合した身体が効率よく作られるということを知ると答えは出てくるはずです。

2016.06.27

〒132-0035
江戸川区平井3-24-8森田ビル1・2F

  • お問い合わせフォーム

モリタ整体院