モリタ整体院

平井(JR総武線)の整体・カイロプラクティック

〒132-0035東京都江戸川区平井3-24-8森田ビル1・2F

セカンドインパクトシンドロームが怖い

えっまじで。もう少し見たかった。
先日行われた、山中慎介選手のボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチでの感想です。
具志堅用高選手の連続防衛記録13に並ぶ大切な試合でした。
これ勝って新記録を切望していた、いちボクシングファンとしては残念で仕方ありません。
セコンドからのタオル投入については賛否が分かれるところだと思います。
私的にはまだ止めるには早いと感じました。
ただタオルを入れたトレーナーは過去に亡くなったボクサーを見ていたようで、そうした辛い思いからの早めの対処だったのかともとれます。
ボクシングに限らずラグビーなどのコンタクトスポーツでは脳震盪という生命にかかわる傷害が付きまといます。
ここで需要なのがセカンドインパクトです。
実は仮に脳震盪を起こし、そのまま安静にしている場合は、重篤な症状に陥ることは少ないという報告があります。
問題はあまり期間を置かないで二度目の衝撃を脳に受けたときに30~50%の死亡率が、また後遺症が残るといわれています。
ボクサーでいうならあしたのジョーこと矢吹ジョーみたいに何度も立ち上がっては危険という事です。
仮にKOされたとしても一度倒されたら立ち上がらない。 その後数か月は脳へのダメージは受けないようにする。
ボクシングの魅力を半減させますが、選手のことを考えるとこれが理想です。
しかし今回の場合、相手のアグレッシブな攻撃に多少、振り回されたり、衝撃をまともに受けないようにパンチを流していたので、印象はわるく映りましたが、まだ脳震盪のような意識が飛ぶようなダメージは見られませんでした。

むしろ、上手く凌いで次のラウンドで、相手の打ち疲れの後の「神の左」が期待されるくらいだと感じました。   残念です。
明らかに脳震盪の初見がある、あるいは倒れた後、立ち上がって再度試合に挑む際は、細心の注意が必要なことは言うまでもありませんが、あれではボクシングの魅力はそがれてしまいます。
今回の防衛記録のすごさは5階級制覇、くらいに匹敵すると思います。
最近では階級をまたいでの2階級、3階級制覇などが流行りのようですが、同じ階級での防衛はそれ以上に価値があることはボクシングをかじったことがある人ならわかると思います。
同階級において防衛をするには、まずは体重の維持です。何年にもわたり減量し、体重を維持することは難しい。 また指名試合もありランキングの強い相手と強制的に試合を義務付けられる。などきつい面が多数あります。
一方でチャンピオンになったら、タイトルを返上し、階級を上げて挑戦する立場であれば、相手を選ぶことができる。(今は主要な団体が4つほどあるので、チャンピオンも統一王者がいなければ、同じ階級に4人いる)
中には相性が合う相手もいるはずです。
そうした面から、私は防衛記録の方が価値があると思っています。以前にもブログで取り上げましたが、内山高志選手などもそうです。
生きているうちに14度防衛するボクサーを見てみたいという思いが更に強くなりました。
何はともあれセカンドインパクトシンドロームは選手の生命、または重篤な後遺症をもたらすきけんがあるので注意が必要です。
ただ今回はストップの時点では該当しなかったのではなかと思っています。

2017.08.16

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