モリタ整体院

平井(JR総武線)の整体・カイロプラクティック

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英断か愚策か

ワールドカップ、日本 VS ポーランドは物議をかもした試合となりました。海外メディアでも賛否が分かれるようです。
西野監督の采配が結果的には決勝トーナメント進出を決めたという事は落第点ではなかったという事は確かです。

一番最悪の結果としては、パスを回している間に、セネガルが1点追加して、コロンビアと引き分け、
あるいは果敢に1点取りに行き隙がうまれ逆にポーランドに1点許すというパターン。
一方で最高の結果は、日本が果敢に攻めて引き分け、あるいは勝ち越すというパターンです。
西野監督はこのどちらの確立よりも、高いであろう選択肢で、決勝トーナメント進出を決めました。
(Aチームが1点取る、Bチームが1点取る、どちらもとれない。)という3択によって確立をだすと、
セネガル、コロンビア戦に限って言えば、セネガルが1点取る確率は33%でした。
コロンビアが1点取るないしは、どちらも得点ができない確率66%。

一方で日本が1点取って引き分ける確率33%、ポーランドが1点取るないしは、どちらも得点ができない確率は66%。
更に日本はあの時点ではセネガルにイエローカードの差で2枚アドバンテージがありました。何も事が動かなければ決勝リーグ進出が決まります
もう一つ決定的に言えたことは、ポーランドは予選敗退が決定していたことに加えすでに1点取って勝っていたことです。
無理してもう1点取りに来て日本に同点にでもされようものならかないません。
そういう意味では、引き分けにすることは日本、ポーランド戦に関して言えば利害が一致した分、容易でした。プラス、イエローカードも貰わないことにつながります。
パスを回して逃げて時間稼ぎをしているというと聞こえは悪いですが、私は「動かざること山の如し」とうけとりました。
自分としてはあの大舞台、大一番でポーランドが1点入れた時点で、決断した西野監督をリスペクトします。
大ブーイングの中、不動心を貫くってなかなかできませんよ。この賭けが失敗すれば史上最悪の愚策と批判を一手に受けることは百も承知でしょうから。
日本人にもこんな冷静かつ柔軟な思考の持ち主で、全責任を自分が負うという気概のリーダーがいたことに驚きを感じます。
歴史のひもを解いてみても、日本では確率が少ない圧倒的不利な状況で勝つことができた人が英雄となり、美談として語り継がれたことが多かったと思います。
その陰にはごまんとある無謀な戦いもあるわけで、致命的な負け戦にもつながっています。むしろそっちの方が多いわけです。
もちろん大和魂的には最後の1秒まで正々堂々と攻めて、点を取りに行き、華麗に散るならそれはそれで仕方ないという考えも理解できます。
いずれにしても英断か愚策かは結果によって180度変わる事はだけは間違いありません。

今回の西野監督の采配に、神風に頼る戦術でないルールにのっとった合理的な戦術を見た気がします。

もう一方で合理的とは矛盾しますが、強運を西野監督は身に付けている、ということです。
ゴールキーパーの川島選手の起用も結果的にはよかったという事になりました。
6人の選手交代も体を休めた分、ベルギー戦で勝てば英断として語り継がれることとなるはずです。
コンピューターのような緻密な頭脳と強運を引き寄せる直観、さらに肚の座った丹力の持ち主、西野監督の魅力の一つなのかもしれません。

最後になぜか思いついたので、有名な確率の問題を一つ。5秒以内に答えた人は半端ない人かもしれません。
モンティ・ホール問題
 三つの扉がある。一つは正解。二つは不正解。
1:挑戦者は三つの中から一つ扉を選ぶ。
2:出題者(モンティ)は答えを知っており,残り二つの扉の中で不正解の扉を一つ選んで開ける。
3:挑戦者は残り二つの扉の中から好きな方を選べる。このとき扉を変えるべきか?変えないべきか?

2018.06.30

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